タロットカード大アルカナと小アルカナの違いとは何かをオカメが解説します!
タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚で構成されています。
大アルカナにはそれぞれ一枚ごとに、魂の成長が描かれており、小アルカナには4元素(火・水・風・土)の属性を備えています。
例えば『火』は情熱や理想などの物事を始めるときの動機、『水』は愛情や感情など人の心の移り変わりを表し、それぞれの意味や解釈が違っていきます。
ここではその違いを解説していきます。
大アルカナとは?
大アルカナは0~21までの番号が振られた22枚のカードで構成されています。
魂の成長が描かれているとされ、「0:愚者」の始まりの冒険から「1:魔術師」にの自我の芽生え「2:女教皇」で思慮深さを覚えといった具合に成長の階段を上り続け、完成された「21:世界」へと到達し、また再び「0:愚者」となって新たな旅路へと旅立っていきます。
大アルカナって壮大な旅の物語なんだね!
そうだよ、「愚者」から始まって「世界」で一つの完成を遂げた後にまた「愚者」の旅が始まるんだ。
それぞれの意味は下図の表にまとめてあるから参考にしてね。
もちろん、意味はこれだけじゃないよ。
大アルカナ | 正位置 | 逆位置 |
「0」:愚者 | 冒険・自由・純粋・無限の可能性 | 軽率・無鉄砲・無責任 |
「1」:魔術師 | 有能・創造力・準備万端 | 準備不足・器用貧乏・不誠実 |
「2」:女教皇 | 冷静さ・直感・思慮分別 | 冷徹・厳しさ・情緒不安定 |
「3」:女帝 | 豊かさ・繁栄・母性 | 怠惰・浪費・お節介 |
「4」:皇帝 | 権力・リーダーシップ・実行力 | ワンマン・横暴・頑固 |
「5」:法王 | 道徳・規範・父性 | 融通が利かない・保守的・建前 |
「6」:恋人 | 恋愛・調和・正しい選択 | 軽薄・不調和・優柔不断 |
「7」:戦車 | 前進・勝利・成功 | 暴走・衝動的・自信喪失 |
「8」:力 | 制御・意志力・受容 | 弱気・無気力・不協和音 |
「9」:隠者 | 内観・内省・内向的 | 隠蔽・内に籠もる・閉鎖的 |
「10」:運命の輪 | 運命・好転・転機 | 暗転・予期せぬ出来事・機会を失う |
「11」:正義 | 正しい判断・正当性・均衡 | 偏見・不正・不平等 |
「12」:吊るされた男 | 試練・忍耐・犠牲 | 我慢・服従・無駄な努力 |
「13」:死神 | 終わり・破壊と再生・結末 | 硬直状態・虚無状態・堂々巡り |
「14」:節制 | 節度・適応・バランス | 節度がない・不摂生・適応できない |
「15」:悪魔 | 誘惑・依存・執着 | 生活の見直し・執着からの解放 |
「16」:塔 | 崩壊・青天の霹靂・トラブル | 混乱・ショック・変化からの多忙さ |
「17」:星 | 希望・理想・才能・素質 | 過度な期待・失望・高すぎる目標 |
「18」:月 | 不安・幻想・恐れ | 明らかになる・本質が見える |
「19」:太陽 | 達成・成功・歓喜 | 挫折・公にならない成果 |
「20」:審判 | 復活・解決・気づき | 停滞・変化への恐怖・停滞 |
「21」:世界 | 完成・円満・成就 | 未完成・マンネリ・自己満足 |
次は「小アルカナ」について簡単に解説します。
小アルカナとは?(大アルカナとの違いは何か?)
小アルカナは全56枚のカードの中でワンド、カップ、ソード、コイン(ペンタクルとも言います)の4種類に分かれており、それぞれA~10までの数札とペイジ、ナイト、クイーン、キングのコートカードの14枚で構成されています。
ワンドは火・情熱、カップは水・感情、ソードは風・思考、コインは土・物質的なものを司り、人生における出来事を現しています。
小アルカナ属性とキーワード
ワンド(棒) | 火 | 情熱・目的・意志・直感・理想 |
カップ(杯) | 水 | 感情・愛情・感性 |
ソード(剣) | 風 | 思考・情報・分析・判断 |
コイン(金貨) | 土 | 現実的な物事・物質・金銭 |
数字が現すもの
小アルカナには1~10までの番号が振られており、それぞに意味があります。
『1』は始まりを現し、『2』は陰陽・調和を現しています。(下図参照)
また、奇数は『男性性』偶数は『女性性』を現します。
※ゼロ(0)は大アルカナの『愚者』にのみ割り当てられた数字で、まだ生まれていない状態を指します。
数字 | 数字が現すもの |
0 | まだ何も無い『無』の状態、生まれる前 |
1 | 始まり、スタート、リーダーシップ |
2 | 調和、陰陽、選択、対立 |
3 | 三位一体、創造、コミュニケーション |
4 | 安定、安全、保守的、管理 |
5 | 変化、自由、衝動的、支離滅裂 |
6 | 共生、養育、共存、母性 |
7 | 一つの周期、探求、内省、自立、熟考 |
8 | 力、野心、栄光、支配 |
9 | 到達、完成、簡潔、複雑 |
10 | 統合、レベルアップ |
コートカードについて
小アルカナの各スートにはそれぞれキング・クイーン・ナイト・ペイジの4枚の人物が描かれているカードがあり、これをコート(宮廷)カードと呼びます。
属性と人物によってそれぞれが持つ意味が違ってくるよ!
どんな人物でどんな意味を持つのか見てみよう!
ペイジ
ペイジは小姓、見習の立場でありまだ未熟な少年として描かれています。
意味としては年下の男性、部下や子供っぽさ、未熟さなどが挙げられます。
ナイト
馬に乗って颯爽と駆ける頼もしく、優しい青年として描かれ、ペイジよりも経験を積んでいますが、まだまだ学ぶべきところがある若者です。
意味としては同僚、能動的、スピード感などが挙げられます。
クイーン
その賢さと優しさで(時に厳しさも)王を支える女王様として描かれています。
意味としては女性性、母性、ビジネスでの成功、年上の女性、上司などが挙げられます。
キング
その力強いリーダーシップで皆を導く頼もしい王様として描かれています。
意味としては男性性、父性、ビジネスでの成功、年上の男性、上司などが挙げられます。
ワンド | カップ | ソード | コイン | |
ペイジ | メッセンジャー | ユニークな少年 | 洞察力のある少年 | 堅実な少年 |
ナイト | 情熱的な騎士 | 心優しい王子様 | 聡明で切れ者の騎士 | 堅実で真面目な騎士 |
クイーン | 魅力的な女王 | 繊細で優しい女王 | 厳しさと潔さ | 良妻賢母 |
キング | 自信家の王 | 寛大な王 | 厳格な王 | 成功を掴んだ王 |
皆それぞれ個性が違うんだね!
そうだね。属性によって共通点はあるけどね。
小アルカナも中々奥が深いよ❗
いかがでしたでしょうか、次の記事では大アルカナの詳しい解説を順次行っていきます。